まちこのつぶやきグラフィティ No.13

Published by

Posted on 5月 07, 2016

日本では当たり前になっていることが
実は世界的には理解しがたいことがある。
その一つが「マスク」に関する意識だ。
昨今のマスクブームは、
生粋の日本人である私でも
ちょっと腑に落ちない。

もともと日本では、
マスクは作業用にかけるだけでなく、
衛生面、予防対策で使われる。
特にこの季節、花粉症が蔓延している最中、
通勤電車を見回せば3人に一人はマスク姿である。

photo0000-0564

外国から知人が訪ねてくるたび、
彼らはマスク集団に奇異な視線を投げかける。
「重病患者ばかり徘徊している」
と驚くスコットランド人がいると思えば
「自分は怪しい人だってアピールしているみたい」
と訝しげにスイス人が言う。

確かに欧米では、マスクは surgical maskと呼ばれ
手術用がメイン。
病院や工事現場という限定した場所で目にするくらいだ。
だから街中でマスクでもしようものなら、
病人かはたまた何かを企んでいる
悪人のイメージが付きまとう。
風邪をひいても hey fever(花粉症)になっても
マスクはかけないのが流儀だ。

一方、日本では「だてマスク」がブレイクしている。
カラフルな花柄、ドット、ストライプを始め、
キティちゃんやミッキーなどのキャラクターが勢ぞろい。
若い女性たちが日替わりで身につける。

東京渋谷でマスクを着用した10代から30代100人の男女に
その目的を調査した。
なんと男性9名、女性22名、約3割が「だてマスク」だった。
(NEWS ポスト―セブン調べ)

だてマスクを着用している理由が
「着けていると安心する」
「本当の自分を見せたくない」
「表情が分からないので 気持ちが相手に伝わらなくていい」
「誰とも話したくない気分だから」
「表情をつくるのが面倒臭くて」

次世代日本人に必要なことは、
いわずもがな、
自分をしっかり持ってどの国の人とも
社交的に意見交換できることなのに
時代は逆行しているのかしらん。
マスクの裏に潜む若者心理に心が痛む。

人とかかわる大切さや楽しさが理解でき
恥ずかしさや面倒くささが消えれば、
初めてだてマスクという壁が
崩れるのだろうなあ。