まちこのつぶやきグラフィティ No.16

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Posted on 7月 03, 2017

桜前線が日本を縦断している今、日本各地は花見客でにぎわっています。
東京という殺伐とした大都会もこの季節だけはピンク色に染め上がり、
通勤客の心を和ませています。

 

桜2

 

そう。日本人の大多数が一番好きな花は桜。
心動く花も桜。
その実、卒業や入学などの時期と重なって
人の別れと出会いを見守っているのが
桜だからかもしれません。

「桜は潔いから好きだ」
「ホントにはかないよね」
「切ないというか無常の世界かな」
桜好きの私たちがふと口にする表現は
実はとても奥が深くて、一言で英語にできません。

花見に訪れた英国人友人に心の言葉をどう表そうかと
苦労したことを思い出します。
潔い はかない 切ない 無常…。
ああ難解オンパレードです。

潔さを好む日本人。潔さって何?
「思い切りがよい。卑怯なところや未練がましいところがない。
清らかで気持ちが良い。汚れがない。潔白である。
日本的な美意識を代表する語」。(語源由来辞典)

「潔さ」は武士の形容詞のように使われてきた経緯があります。
だから、manly、 manfully のように
「男らしく、雄々しく」の意味があてがわれたり
sportsmanlike みたいに
「スポーツマンらしい、正々堂々と」の意味になったり
courageous として
「勇敢な 度胸のある」に転じたり…。
ううん でも桜に関してはちょっと違いますよね。

また、すべてなくなってむなしくなる気持ちを表す「はかない」は、
empty fragile short-lived と訳している例を見かけますが、
それも合点がいきません。
はかなさの言葉の中には何とも言えぬ寂しさを伴うのです。
それが「切なさ」にも仏教の「無常」にもつながるんですね。

本当にこの季節になると、日本人の心に渦巻く感情を
どう英語で表現したらいいかと頭を悩ます眞知子なのであります。
日本人の美意識表現を世界共通にするのは先行き遠い気がします。
ふうぅ! どなたか、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げまする。